14日目「ひとりにしない!ひとりにさせない!」
2017.09.08
今日は、コリング市内にある大学が共同で、歓迎会?みたいなイベントを同時多発的におこなった日でした。「Student Rock」って名前?だった気がします。隣の大学のSDU(The University of Southern Denmark)の近くには、ステージがあって、そこで爆音で学生が演奏していました。
Design School Koldingの食堂では、無料で食事ができるようになっていました。そして、金曜日だったので「Friday Night Bar」がオープンしていました。日本の大学では、公には学内での飲酒ができなくなってきている印象ですが(藝大はできる。まだ、多摩美もできる?)こっちでは、当たり前のように飲酒可能でした。
そして、デンマークでは「MobilePay」というアプリで買い物をしている学生が多いです。
Design School Koldingの「Friday Night Bar」での決済方法は、MobilePayか現金のみでクレジットカードがむしろNGでした。半年前くらいに上海に行った時も感じましたが、キャッシュレス経済がどんどん生活に入ってきていると実感します。MobilePayについては、安岡美佳さんの記事が分かりやすいです。
日本でも個人間無料送金アプリでは、「Kyash」や「LINE Pay」や「paymo」が出てきているのでこれからどう浸透していくのか楽しみです。
ちなみに、先日、神谷さんから教えていただきた「Revolut」というサービスが便利そうでした。外貨両替する時の手数料が格安になります。通貨を両替したい人同士をマッチングさせるため、低い手数料で両替ができる仕組みです。
とフィンテックに関する話題は付きないのですが、そんなフライデー・ナイトに大学の食堂で食事をしているときでした。僕はリサーチャーとして在席しているので、修士や学士の学生と関わる機会がほとんどありません。なので、学生向けのイベントに行っても知り合いあまりいないので、ポツーンとしています。とはいえ、ひとりでご飯食べることは慣れているので、特に気にすることもなくいつもどおり、そこでの活動を観察をしておりました。すると僕のメンター?であるJOANがご飯を持ってやってきました。JOANは自分の旦那さんとご飯を食べていたにも関わらずです。僕が
「大丈夫だよ、ひとりでも!日本でひとりで食べているの慣れているからから!」
みたいなことを伝えたら、
「ここでは、ひとりにはさせないわ!」
みたいな内容イケメン発言を返してきました!これには驚きました!!!!
それから、Joanと一緒にご飯を食べていたら、隣にデンマーク人の修士学生が座りました。名前はジャゴブ?だったかな。そして、Joanとジャコブがメッチャ盛り上がって話をしはじめまし。僕は以前、授業とかで知り合っている関係なのかなって思って、その様子を伺っていました。話が終わって、「どこかで会った仲なの?」って聞くと、初対面だよって返ってきました。
「初対面でこんなに仲良く話すの!!!!!!!」
僕はその事実に驚き、なんでこんなに話すのと聞きました。するとデンマークでは、こういった半分公共空間みたいなオープンな場だと、隣会った知らない人に話しかけるのは、当たり前なんだよって答えが返ってきました。その代わり、バスとか電車の公共空間では、絶対やらないよ、あそこはプライベートだからね!って言っていました。
これは凄く面白い観点でした。なるほど、食事をする空間って半分公共空間みたいなオープンな場なのか!1週間滞在して、わかったことがいくつかあるのですが、少なくともコリングの先生達の働き方のベースには、一緒にご飯を食べるというのがあります。毎日、昼食を一緒に食べています。もちろん、僕もそこに混じっています。ご飯を食べる時間を大切にしています。何かを分かち合う時間なんだなとつくづく感じます。この営みって本当に大切なことなんだなと再確認できました。
1年程前までこの活動が自分の会社でも失いかけていました。(むしろ失っていました)ご飯を食べることは、生産性につながらないと考えていた自分もいました。しかし、実際は逆でご飯を一緒に食べたほうが生産性が高まっていくんだなと、ある女性社員に気づかされました。そんなことを思ってデンマークにやってきて、やっぱり大事だったんだって再確認できました。
みんなでご飯を食べて、その食事を楽しむことって非常に人間的な営みだなとつくづく思います。一方、日本の会社で働いていると忙しすぎちゃって、自分の机でコンビニ弁当食べることもあります。これって目先の仕事はクリアできますが、本質的にはそのコミュニティを弱体化させていくことにつながっていくんだなって思います。
こんなところからも、デンマークのHyggeを感じ取ることができました。
【Hygge】
a Danish word for a quality of
(意訳)デンマーク語で とても心地良いこと(状態)
食堂の雰囲気
Joanの旦那さんと記念写真。手がとても大きい。超イケてるおじさまでした!
続く