On the Denmark: Dialogue

デンマークの滞在で起きたこと、感じたこと、行ったこと、分かったこと

159日〜160日「Zさん(同級生+新卒同じ会社)がデンマークに遊びにきた」

2018.02.10 〜 2018.02.11

 

Zさんとは、大学時代も新社会人時代も特に仲が良かったわけではない。別につるんでもいなかったし、今まで、会話した時間よりも、本日の会話時間の方が長かった気がするくらいだ。それでも、お互いが自分の中で、プロフェッショナルとは何かを問い続け、この10年間社会で奮闘してきた。だから、突然再会しても、そこには懐かしい話は必要なくて、お互いを懐かしむ時間は、望んでいない。それよりも、お互いの「問い」と「答え」のシェアをする方が遥かに有意義だからだ。

 

そういった話をする時間が、僕は大好きだ。きっと目をキラキラ輝かせて、Zさんの話を聞き入っていたと思う。そこには、一般論や正論ってものがないからだ。そんなGoogleで探したらすぐ分かるような、wikiに書いてあるようなことではなくて、その人が何に対して、怒りや悲しみや疑問を感じとって、そしてどう行動を起こして、いまいったい何を掴んでいるのか、何を大切な概念だと捉えているのか。そういった情報は、ネットでは、中々、見つけづらい。

 

Zさんは、最初の会社を辞めた後、Ziba Tokyo で働いた経験がある。まだ日本でデザインファームが今日ほど着目されていなかった時代に彼女はそこにいた。いまは、ベトナムで某写真サービスの現地法人を回している。そこでの体験談は、よくネットで見かける「越境しましょう!分かり合いましょう!」みたいな優しい言葉では片付けられない。そういった生の話をきけるのは、対面した時だけなのだ。そこには、ネットに上げるための編集された情報ではなく、RAWデータがある。

 

ネットですぐに情報が手に入る時代だからこそ、現場に行く、直接人に会いに行くことを大切にしていきたい(もちろん、人に会う場合は、相手の時間を一方的に奪わないように、自分から提供できるおもしろそうな手土産を用意するのが、僕の中でのマイルールではある。)

 

つづく