On the Denmark: Dialogue

デンマークの滞在で起きたこと、感じたこと、行ったこと、分かったこと

74日目「Lost my luggage」

2017.11.16

そもそも、出発日から嫌な予感はしていた…。あぁこれが、虫の知らせというやつだだ。前日、突然、渋谷の東急ハンズに足が向かった。そこで、トランクに付けるラベルを衝動的に購入していた。

 

当日、奥さんと最後の時間をゆっくり、空港で過ごそうと思って、余裕を持って成田に向かうつもりが、まさかの日暮里駅でのスカイライナーが売り切れ。予定の電車に乗れず。次の便を待っていればよかったものの、5分早く到着するローカル線に飛び乗る。「5分」でも多く奥さんと過ごしたい!と思って乗ったローカル線。そのローカル線の乗り換えに失敗して、結局、出発時刻ギリギリの到着!奥さんに事情を話して、航空会社のスタッフに取り次いでもらう始末。

 

超バタバタの中、折角ゆっくり過ごそうと思って空港にやってきた奥さんを1時間ほど待ちぼうけさせた挙句、嵐のように出国審査に向かった。もうその時から、この旅の嫌な予感はしていた。

 

今回、利用した航空会社はターキッシュエアライン。トルコで乗り継いで、20時間かけて、デンマークのビルンに到着。入国審査の長蛇の列をクリアした後にまっていたのが

 

「ロスバケえええええええええええ!」

 

 

ボーっとしてても、何も解決しないので、 とりあえず、周りを見渡すと、ロスバケした人はコチラ!みたいな案内を発見。スタッフに聞いても、あれで入力してくれみたいな返答。もちろん、日本的な「申し訳ございませんm__m」みたいな礼節的な振る舞いは当然なし。これが、世界標準かと驚く。

 

そのサービス券売機で、航空券と荷物のタグをスキャンし、ガイダンスにしたがって、デンマークの住所やら日本の住所などを入力。完了ボタンを押すと追跡番号が印刷された紙が出てきて、終わった。

 

僕はリュックひとつで自宅を目指し、バスに揺れていた。奥さんにロスバケしたことを伝えて、励まされながら、トランクに何を詰めたをリストアップしていた。もし、失ってもお金で解決できる問題!お金で解決できる問題!と自分に言い聞かせて、半ば諦めながら、山内先生の本『組織・コミュニティデザイン』をリュックに入れといて本当に良かった!なんてことを考えていた。

 

そして、デンマークの第二章が始まった

つづく