On the Denmark: Dialogue

デンマークの滞在で起きたこと、感じたこと、行ったこと、分かったこと

60日目「チームをつくること、人を育てること」

2017.10.25

 

 

 

今日はラボでお手伝いした成果物を納品しに行く日でした。納品場所はコリングから北に約250km先にある「Aalborg」という街でした。往復500kmの旅。車での道中、同僚のJoanとは色んなお話をしました。

 

デザイナーはユーザのことを知らない。ユーザはデザインのことを知らない。だからお互いに手を取り合うのがCo-designなのだ。しかし、注意をしなければならない。ユーザがデザインをしてはいけない。デザイナーはユーザをつくってはいけない。デザインをするのはデザイナーなのだ。というCo-designに関する話題。

 

信頼をつくること(creat a trust)がソーシャルデザインなんだ。人と人の関係性をつくるんだよ。みたいな話。コリングでのサービスデザインに対する認識。そして、Estheticこそデザイナーの最後の砦なんだということ。本当に色んなお話をしました。

 

この学校にいるとほとんど毎日聞くようなキーワードがあります。Society、Overview、Esthetic、そして、Sustainable。まだまだ自分の勉強不足を嘆くばかりです。

 

本日の納品場所はいわゆる「特別養護老人ホーム」。デンマークでは、老人ホームに割り当てる予算は均一されているとのことです。本日、2箇所の老人ホームにお邪魔したのですが、全く雰囲気が異なりました。同じ予算でここまで異なるのかと驚きました。もちろん、公の施設です。建物は外観も内観も超オシャレでした。

 

セレクトしている家具のセンスが良い成果、非常に良い生活をしているように見えます。ダサいものに囲まれていないって、QOLの上では、非常に大事なんだなと実感しました。同じ予算でこんなにも違う、老人ホーム。後日、ラボメンのボスであるライラにそのことを聞いたら、こう答えていました。

 

予算が同じである以上、雇うスタッフやリーダーのやる気に依存される。私たちは、

「チームをつくること、人を育てること」がデザインの対象になってきている。

また少し、ソーシャルインクルージョンの本質に近づいた気がします。

 

つづく