On the Denmark: Dialogue

デンマークの滞在で起きたこと、感じたこと、行ったこと、分かったこと

44日目「リモートライフ」

2017.10.08

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blog.haiji.co

モートライフと言う言葉を初めて耳にしたのは、灰色ハイジさんの上記のブログだった。在外研究が決まって、日本とデンマーク、時間も場所も離れて、新婚生活中?なのにどうすりゃいいんだ?と思ってネットサーフィンしていたら、ヒットしたのがハイジさんのブログ「灰色ハイジの観察日記」だった。

 

灰色ハイジさんとは、全く面識がないのだけど、複数人の共通の知り合いがいたりして、なぜか名前は前から知っていた。アイスタ時代に書いていた日記を何回か見た記憶がぼんやりとあるが、今日ほどガチでチェックはしていなかった。

 

灰色ハイジさんのリモートライフが超参考になっている。というか、とても他人事ではいられないくらい状況が似ている(スプラトゥーン好きなところも似ている)ただ、僕らは1年未満という期間限定に対して、ハイジさんは、これからも続いていくことを考えると、リモートライフに対する深度は、僕らよりも強いし、これからの結婚生活のカタチや姿を地で行っているので、本当に凄いと思う。仕事で使っているSlackが、夫婦でも利活用できるとは思いもしなかった。ありがとうございますmm。

 

元々、僕は学生の頃から身内で「メッセ飲み」「Skype飲み」「誕生日の生配信」みたいなことをやっていたので、情報技術と伴走しながら生活をすること自体に違和感はなかった。バッカス(奥さん)はどうか分からないが…。

 

デンマークに来た当初は、2人の黄昏時が「日本の朝、デンマークの夜」だったので、モーニングコールをかけるついでに電話をしていたが、多分3日目も続かなかった。その理由は、日本と生活が違うので、疲れて夜は遅くまで起きていられなかったり、仕事や課題を夜中にやる時に電話できなかったりしたからだ。

 

なので、月〜木の「日本の夜、デンマークの夕方」みたい時間に電話をかけるようにしているが、無理はしないようにしている。無理してコミュニケーション取ろうとするとお互いが不機嫌になって、結果的に不幸になってしまう。コミュニケーションすることを目的化するのではなく、何か面白いこと、エピソードや話したい内容があるから、コミュニケーションしたほうが、お互い楽しく過ごせる。

あとは、金曜日と土曜日の「日本の夜、デンマークの夕方」には、ビデオ通話をするようにしている。特に最近は、どこかのお店や公園、街中で生中継みたいなことをしている。生配信は、実況できるので面白い。リアルが伝えられる。あと買い物しながら電話すると相談できるので、楽しい。

 

あとは、気づいたり、面白いことがあったら、インスタかLINEかSlackに投稿している。時差がある以上、ゆるく繋がることで、お互いの気持ちをつないでいくしかない。

 

本当に時代が進化していることを実感する、もし、このインフラがなければ、帰国時に離婚だったのではないか!?と思うくらい、僕らのリモートライフは、情報技術やサービスに助けられている。そして、スマートフォンひとつで、生配信できてしまうことに、ただただ驚くばかりだ。高校生の時、PHSで名も知らないメル友と10文字前後のテキストでコミュニケーションしていたことを考えると、信じられてない未来が、ここにはある。

 

大学生の時、自分が構想したデザインが「こんなのドラえもんの道具じゃん!」って言われていたが、それがむしろ当たり前になって、現実に起きている。昨今のスタートアップのプロダクトが描くUX映像は、まさに10年前の情デの時に夢見た世界だ。きっと、このデンマークで学んでいる内容も10年もしたら、当たり前のことになっているのだろう。

 

そういえば、灰色ハイジさんが、ご自身の結婚式の様子をTHETAで撮影しているのが妙に嬉しかった。初めてTHETAに関わらせてもらった時に描いたexperienceが、こうやって、社会に着地したことを確認できたのが、嬉しかったのかもしれない。

 

つづく